社長さん!!あなた逮捕されますよ!!36 育成就労の手続き ~新制度「育成就労」の手続きはなぜ面倒?雇用契約だけでは済まない「育成計画」と「試験」の壁~

 今回は「育成就労制度」について書いていきます。

 とはいってもいきなり細かいことを書いてしまうと、かえって分かりにくくなってしまいますので、まずは重要なポイントについて書いていきます。

 詳細については後日また書きます。

前回、育成就労制度については

一言で言うと、「育成就労」は「特定技能1号」になるための準備・育成期間です。

と書きました。

 ですので、手続きの「面倒くささ(難易度)」という点では、むしろ厳格化される部分もあります。

 今回は、新制度「育成就労」を導入する際に企業が直面する、独特のハードルについて解説します。

理由1:会社は「学校」でなければならない(育成就労計画)

 一般的な就労系在留資格であれば、雇用契約書と会社の登記簿などがあれば申請できます。

しかし、育成就労では

「育成就労計画」

という膨大な書類の作成と認定が必須になります。

 これは、

「3年間でどのように外国人を指導し、一人前の技能レベル(特定技能1号水準)まで引き上げるか」

という詳細なカリキュラムです。

  • 誰が指導するのか?(指導員の確保)

  • いつ、どんな技能を教えるのか?(スケジュールの策定)

  • 目標はどこか?(試験合格への道筋)

これらを細かく計画し、国(外国人育成就労機構)の認定を受けなければ、そもそも外国人を呼び寄せることすらできません。単に「現場に入れて見て覚えさせる」という昭和的なやり方は通用しないのです。

理由2:シビアな「試験」と「日本語要件」

これまでの技能実習と大きく違うのが、「日本語能力」への要求レベルです。 新制度では、受け入れる外国人が一定の日本語能力(N5相当など)を持っていることが要件となり、さらに途中でより高いレベル(N4相当など)に合格できなければ、在留期間の更新ができなくなる可能性があります。

  • 不合格のリスク:試験に落ちれば、最悪の場合、帰国や制度からの脱落もあり得ます。

  • 企業の責任:そのため、企業側には業務時間内に勉強の機会を与えるなど、**「学習環境の整備」**が求められます。

「働いてくれればいい」ではなく、「勉強させて試験に受からせる」というプレッシャーが、企業側にも重くのしかかります。

理由3:外部機関(監理支援機関)による監査

育成就労は、自社だけで完結させることが非常に難しい制度です。 原則として、外部の**「監理支援機関」**(これまでの監理団体に相当)と契約し、サポートを受ける必要があります。

  • 定期的な訪問監査

  • 育成計画通りに進んでいるかのチェック

  • 法令違反がないかのパトロール

これらを受け入れる必要があり、当然ながらコスト(監理費)も発生します。 「外部の目が常に入る」というのは、コンプライアンス上は安心ですが、自由な経営をしたい社長にとっては窮屈に感じる要因の一つです。

まとめ:「育てる覚悟」が必要な制度

このように、育成就労の手続きが面倒なのは、企業に対して「雇用主」以上の「教育者」としての役割を求めているからです。

しかし、この手間をかけて育て上げた人材は、3年後には「特定技能」へと移行し、長期的に自社を支える最強のコア人材になります。 「手続きの面倒さ」は将来への投資と捉えていただければと思います。

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