社長さん!!あなた逮捕されますよ!!vol64 ~「日本語が通じなかった」で事故が起きたら、責任を取るのはあなたですよ!!~
社長さん!!あなた逮捕されますよ!!/はぶ行政書士事務所の羽生です。
「指示したはずなのに、伝わっていなかった」——もしその一言が、介護現場の夜勤中に起きたとしたら、あなたはそれを笑って済ませられますか?
「N4に合格しているから大丈夫」「試験に通っているから安心」——その思い込みが、いつか取り返しのつかない事故を引き起こすかもしれません。
今回は、介護施設の経営者が目を背けてはいけない「言葉の壁」と、それを放置したときの法的責任について、正直にお話しします。
Contents
【この記事の重要ポイント】
- 「N4合格してるし、現場で覚えさせればいい」——その認識が命取りになります
- 「現場のことは現場に任せています」——経営者が刑事責任を負う日
- 「支援計画に書いてあります」——それ、実際にやっていますか?
- 今すぐ見直してほしい「3つのチェックポイント」
「N4合格してるし、現場で覚えさせればいい」——その認識が命取りになります
特定技能「介護」で外国人を受け入れるには、日本語能力試験N4以上の合格に加え、「介護日本語評価試験」の合格も必要です。これは介護特有のコミュニケーション能力を問うためのものです。
ただ、正直に申し上げます。試験の合格は、「現場で使える」ことを保証しません。
「お腹の具合が悪そうだから食事形態を変えてください」「さっきの申し送りと違う薬が出ています」——こうした介護現場の生きた日本語は、試験問題とはまったく別物です。とっさの状況、早口の指示、施設ごとの独自の言い回し。入管審査を通るための日本語と、利用者の命を守るための日本語は、次元が違います。
「試験に受かっていたから大丈夫だと思っていた」という言い訳は、事故が起きた後には一切通用しません。
「現場のことは現場に任せています」——経営者が刑事責任を負う日
では、日本語の壁が原因で重大事故が起きた場合、経営者であるあなたにはどのような責任が及ぶのでしょうか。
ここからは入管法の範囲を超えた、刑法・民法上の話になります。専門家への個別確認をお勧めしますが、経営者として知っておくべき現実としてお伝えします。
日本語能力が現場業務に不十分であることを認識しながら「人手が足りないから」と夜勤に一人で入らせ、そこで利用者が誤嚥・転倒などの重大事故に遭った場合——直接の担当者だけでなく、適切な教育・配置体制を整えなかった経営者自身が「業務上過失致死傷罪」として問われるリスクがあります。
法人としても、安全配慮義務違反・善管注意義務違反として損害賠償責任を負うことになります。「現場任せにしていた」という事実は、むしろ責任を重くします。
「言葉の壁」を放置したまま施設を回すことは、時限爆弾を抱えて経営しているのと同じです。
▷ 関連記事:Vol.62 「応援のつもり」が命取り!訪問介護へのヘルパー派遣で、社長が不法就労助長罪に問われる日
「支援計画に書いてあります」——それ、実際にやっていますか?
特定技能の支援計画には、「日本語学習機会の提供」が義務的支援として明確に定められています。日本語教室の案内、オンライン講座の情報提供、自社での講習機会の整備——これらは入管に提出する書類の建前ではなく、実際に実施しなければならない法的義務です。
「書類には書きました」「登録支援機関に任せています」では済みません。監査が入ったとき、あるいは事故が起きたとき、支援計画が紙の上だけだったという事実は、経営者の法的責任を大きく左右します。
実態として機能している日本語支援があるか。それを確認・記録しているか。問われるのはその一点です。
▷ 関連記事:Vol.57 登録支援機関への「丸投げ」が招く監督責任。経営者が負うべき、最終的な法的義務。
今すぐ見直してほしい「3つのチェックポイント」
現場を守るために、経営者として今日確認してほしいことがあります。
①夜勤・重要業務への配置基準
日本語でのコミュニケーションに不安がある外国人スタッフを、サポートなしで単独夜勤に入らせていませんか。「人手が足りないから仕方ない」という判断が、後に経営者の責任を問う証拠になります。
②日本語学習支援の実態確認
支援計画に書いた学習機会の提供が、実際に機能しているか確認してください。書類と実態のズレは、監査でも事故発生時でも必ず問われます。
③インシデント報告の仕組み
「伝わらなかった」「確認できなかった」という小さなヒヤリハットが、きちんと報告・共有される体制になっていますか。このような体制の有無が、重大事故発生時に経営者の過失認定を左右します。
これらは外国人スタッフのためだけでなく、利用者の命を守り、経営者であるあなた自身を守るための最低限の体制です。
まとめ
- N4合格は「スタートライン」に過ぎない。現場の介護日本語は試験問題とまったく別物であり、試験合格が現場対応力を保証しない
- 日本語能力の不足を放置して事故が起きた場合、適切な配置・教育体制を整えなかった経営者自身が業務上過失致死傷罪に問われるリスクがある
- 支援計画の「日本語学習支援」は書類の建前ではなく実施義務。監査でも事故発生時でも、実態が問われる
【リスクを放置していませんか?対応は早いほど選択肢が残ります】
この記事を読んで「ひょっとして、うちも…」と感じた方へ。
その直感は正しいかもしれません。
外国人雇用のコンプライアンス違反は、知らなかったでは済まされず、経営者が刑事責任を問われるケースが実際に起きています。
「うちは大丈夫かな?」と思ったら、まず一言だけ送ってください。
外国人を雇っている、これから雇いたい、でも何が問題かわからない。そんな状態でも構いません。
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| ステップ | 内容 | 費用(税込) |
|---|---|---|
| 1. コンプライアンス診断 | 現状のリスクを調査し、改善点を特定します | 33,000円 |
| 2. 適正化・書類作成 | 診断に基づき、適正な書類と管理体制を再構築します | 66,000円 |
| 3. 申請・管理代行 | 入管対応からその後の更新まで、プロが並走します | 33,000円 |
